PoMooN

アナログのPoMooNのレビュー・感想・評価

アナログ(2023年製作の映画)
3.5
『今日からずーっと木曜日です』

ニノの男泣きに、ついつられてしまった😭 
40歳の男性の恋する恥じらいとか、遠慮がちな感じ、切ない表情とか、寂しそうな深い愛、ニノの演技の上手さに引き込まれた。

「母と暮らせば」でもそうだったけど、ニノは母一人子一人の境遇がピタッとハマる人だ。母への自然な優しさが自然な語りかけででてくる。

水島(二宮和也)は建築デザイナーで、カフェ、ピアノも彼のデザイン。そこで偶然出会ったみゆき(波瑠)の着眼点が水島の感性と合うものがあり、惹かれていく。スマホを持たないみゆきは何か秘密ありげで、二人が会えるのは木曜日だけ。付き合い始めてもスマホを持ってくれよ、と頼まない、相手を尊重する水島と、スマホを持つわ、と言わないみゆき。デートもアナログな感じだし、仕事でも敢えて模型を作る事にこだわる水島。木曜のデートを密やかに楽しむ二人はアナログなカップル。ただ、緊急事態の時、カフェマスターを通して連絡したり、カフェに電話したりという事も現代人ならしそうだけど、それすらしない。

二人を見守る幼馴染の二人は良いアクセントだし、ピアノのマスター、リリー・フランキーはほぼ台詞無いのになんと存在感あることか。

最後は水島の深い愛に支えられるみゆきだが、ニノだから、視聴した作品。
No.1281
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