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アナログのMALPASOのレビュー・感想・評価

アナログ(2023年製作の映画)
2.4
映画『アナログ』

感想聞きたいと言われた、観ていたことを忘れていた映画。久々にディスりまくります。

朝から土鍋でご飯炊く、手作り、手書きにこだわる二宮和也演じる空間デザイナー水島。偶然知り合った小さな商社で働く謎の女みゆき。みゆきを演じるのは波留、当然連絡先を聞くよね。みゆきは携帯を持っていなくて連絡先を交換できない。なんだ脈なしじゃんとは思わず、毎週水島がデザインしたカフェ「ピアノ」で会う事にする。

2人の会話がいつになってもざっくばらんにならず、カッコつけてて腹立つ。
みゆきは携帯を持っていない。落語が好き。焼き鳥屋に行ったことない。バイオリンが弾ける。
何度か会ううちに、みゆきに夜の海に誘われ抱きつかれる。ここでもう完全勝利と思いきや、何もせずに終わる。それからも毎週会うがキスもせず。波留ですよ!おそらく主人公は去勢されているのではないか?乳ぐらい揉めよ!

水島は、デートにコーヒーと手作りのパンを籠で持参。糸電話を出してみゆきに気持ちを告白するが、蛙化現象も起こらず。

そこから急に音信不通になって、鶴か妖怪かと思っていたら、ある一定の邦画が定番とする「不幸」が始まる。

「ピアノ」というカフェ、大きなスピーカーもあるのに一度も音楽が流れない。おそらく音楽著作に払う制作費がなかったのだろう。

邦画あるなんだけど、シリアスな主人公の男女以外は別次元にいるかのようなコメディ演技。

親密になった人が突然音信不通になったら、名前ググるとかするよな。この映画の設定は現代では成り立ってない。

なんじゃこれと呆れていたら、原作はたけしさん。なんでこんなラノベみたいなの書いたんだろう?現在のデジタル社会へのアンチテーゼではあるのだろうけど。結果は、やっぱり携帯くらいは持ってたほうがいいし、ネットを使ったほうがいいよとなる。
主人公たちの会話が、少し向田邦子感があるのが面白かった。

脚本書いたら、みんなで意見交換すべきだよな。おかしいだろ、これは!

映画とかで、カフェとか喫茶店とかよくオシャレで呑気で儲かってる風な感じだけど、実情は朝早くから仕込みして大変だから。なぜなら実家が喫茶店だったから。うちは家を貸したりもしてたし、家賃とかもないから良かったけど、都会で家賃払って人雇ったら全然儲かんないと思うよ。こういう風に描くから、「将来はお金貯めて小さなカフェやりたいです」とか言う人がいるんだな。
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