イエローオーシャン

アナログのイエローオーシャンのレビュー・感想・評価

アナログ(2023年製作の映画)
4.0
純愛ストーリーで、最後は涙が出た。
当て馬も掻き乱す人物も出てこなくて、出てくる人全員が温かくて、素敵な作品だった。

携帯電話を持たない女性みゆきに恋をしたデザイナーの悟、2人は木曜日に喫茶店で会う約束をする。すぐに連絡が取れないからこそ、前日に「ここに行こう」とかスケジュールを立てられないからこその思い出がたくさんできているのがすごく良かった。

悟とみゆきのシーンは、とてもゆったりと時間が流れていって美しくて、悟の友人たちのシーンはほぼアドリブでやっていたのか面白くてそこの切り替えが新しかった。アドリブで話が盛り上がりすぎてダイジェスト飲み話みたいになっているのも、脚本のビートたけしだからこその良さな気がしている。

人を想う気持ちって、こんなに強くて、でも儚くて、切実なものなんだなとラストのシーンで思えた。
全体的に映像が綺麗で音楽もあっていて素敵だった。