戦後の西ドイツ時代からメルケル政権まで、ドイツ連邦議会で活躍した女性議員たちの軌跡を追うドキュメンタリー。
男性主導の議会で政治に不向きという先入観や日常的なセクハラ、嫌がらせを受けながら、時に強く、時にしなやかに対話と主張と連帯をやめなかった先人たちの姿を目の当たりにすると、長期政権を実現し、ドイツ経済を立て直したメルケル首相の誕生は、また違って捉えることができる。
上映後の元ドイツ連邦議員のクリスタ・ニッケルス氏のQ&A
当時の苦労や民主主義の在り方について貴重なお話をいただき、本編同様に感銘を受けた。
投票率の低さに表れる政治離れは日本だけの現象ではないという事に対しても、政治に市民参加があってこそ民主主義が成り立つという哲学。
どうせ何も変わらないと諦めてたら何も変わらないことを意識して、多くの人に観てほしい作品になった。
