ハル

夢見るペトロのハルのレビュー・感想・評価

夢見るペトロ(2022年製作の映画)
2.1
舞台挨拶付き。

ザッピングしていた時に強く惹き寄せられ、“ジャケ写買い”の如くチケットを取った作品。
なので、内容も監督も演者も知らないまま鑑賞。
なお、予め記すと、個人的には大失敗…

褪せた質感、ふんわり優しい雰囲気の中で
脳内なのか幻想なのか曖昧な不確かな世界が描かれていく。
ブラウン管のアナログTVを見ているかのような懐かしい気持ち。
こうした、色味の特徴的な映像は好き。
ただ、中身が…

内容としてはさゆりの元から離れていくりつ(兄妹)やペトロ(インコ)との関係性や会話が延々と。
脳内だからか突如ワープしたり脈絡もないシーンだったりが、無味無臭な感じで次々と。

で、そのまま終わり。
『え、結局これはなに?』となってしまった。
感情が迷子。

狙いはわかる。
境界線をぼやかし、夢と現実の狭間でふわふわ。
はっきり答えを出さない。
けどさ、それ映画作品として、楽しいかな?
思いの外、評価が高いため、もしかしたら自分の感性が合わなかっただけかもしれない…
感情の動く瞬間が一度も訪れなかった、珍しい映画。

なお、田中さくら監督は本当に素晴らしいお人柄だったし、誠実さや作品に対する思いも本物だと思いましたが、ここは忖度抜き。
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