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プーチンより愛を込めての土偶のレビュー・感想・評価

プーチンより愛を込めて(2018年製作の映画)
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北朝鮮の御用映画撮影のつもりがせっせと隠し撮りして映画を作ってしまったヴィタリー・マンスキー氏の新作。マンスキー家のホームビデオから始まる1999年の大晦日から2000年の大晦日にかけて政権PRチームの一員として撮影したエリツィンからプーチンへ権力の移譲期間の未公開映像インタビューに監督自身のナレーションを加え過去から何を学んでいくのか現在の市民に語りかける。
当時の職場が権力者側に近かったというのは「幸運」と言ってもいいのかしら。

2000年の大統領選挙補佐をするメンバーの名前には見覚え、聞き覚え多数。すでに故人だったり不審死だったり拘束されたり、挙句には当時のプー夫人リュドミラさんも去って行ったという深刻なオチも。(夫人がずっと浮かない顔に見えたのは気のせい?)2000年の大晦日に国歌を聴いて能面顔になるエリツィンの姿が悪夢だ。

90近い父親を引っ張り出して国歌の歌詞を書き直させたのはミハルコフ(弟)だったのか…とますます映画を見る気なくしてしまった。(12人の〜よりもずっと前からプー信奉者だったのかもしれない)
すでに出国してるマンスキー監督は内務省より指名手配の状態らしいんだが、ミハルコフの助言というのがやりきれん。
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