シャカッチ

プーチンより愛を込めてのシャカッチのレビュー・感想・評価

プーチンより愛を込めて(2018年製作の映画)
3.9
貴重な映像が収められてる作品ではあるのだが…
素晴らしいドキュメンタリーとは言えないかなというのが正直な印象。
正確に言えば、これはどういう意図を持った作品なのか、イマイチよく分からない。何を伝えたいのかがよく分からない。

プーチンが大統領になる前後の経緯がかなり近い距離(ほぼ密着と言っていいと思う)から撮られた映像と共に紹介される。この映像というのが実に貴重だと思う。特にこれからの歴史検証において政権初期のプーチンが何を考えていたのかを推察する材料が多くちりばめられているように感じた。
その貴重なものが見れたなという昂りがあったので、平均より高めの点数はつけた。
しかし、自分としては4以上の点数に伸びなかったのは、この作品の位置付けがよく分からなかったからだ。
恐らく、この作品の作者は何か我々にメッセージがあったのだとは思う。そうでなかったら、わざわざ冒頭に自分の家族の超プライベートフィルム(個人的には、モザイクかけてるとはいえ娘の裸をカメラで撮って、しかも作品に使うのはちょっと親としての感覚を疑ったが)を使ったり、適宜ナレーションを入れたりしないと思うのだ。この作品は何らかのベクトル(方向)を持っていると感じさせるのだが、その先が結局、見ていても分からないのだ。
まぁ、私側の感受性や知識の浅さが問題ということもありうる。とにかく、私には制作意図が読み取れなかった。
シャカッチ

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