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おまえの罪を自白しろのlalalalabombaのレビュー・感想・評価

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)
2.9
どこかで聞いたことがある様な政治スキャンダル。
そんなスキャンダルの渦中にいる議員の孫が誘拐される。
犯人からの要求は「お前の罪を自白しろ」。

孫の母親は父親のせいではないのかと迫る。
そして罪を自白しろと言う。
さて、政治家はどう対応するか…。
政治家なら誰でも悪いことしてるだろうと言うのは庶民の孟宗みたいなものでその妄想を前提として孫の祈りを助けたいなら罪を自白しろと言うのは随分な思考回路だと思う。そもそも悪いのは誘拐した犯人に決まっているのにみんな犯人の言う通りにしろと言う。
そして大スキャンダルの件は会見で話さなかった。
それを何か悪いことの様に責める息子の秘書と娘夫婦。
話さないのは罪なのか?
メディアと野党と庶民の妄想で本当のことを言え!と言う。
何がこのストーリーに違和感を感じる。
演出も演技も一歩的で子供の命を取引に使う卑怯さに憤りさえ感じる。
これを許すのであれば河野太郎の孫を誘拐しろということになる。
孫の命と引き換えに犯人の言う通りの会見をしろと言うのなら明らかに強迫だろう。
二転三転してその真相が金儲けを目論んだ小市民が起こしたチンケな殺人事件とは。
政治家のもっと真っ黒な闇が暴かれると思っていたら意外な肩透かしだった.
考えてみれば気候変動とカーボンニュートラルなんて世界中で行われているのは、地球を誘拐した様なものだなと感じた。

なんかでかいテーマがある政治サスペンスなのかと思っていたらただの犯罪ものでした。
ほとんどの登場人物は類型的な演技しかできない役者ばかりで唯一まともな演技をしてたのは堤だけだった。とくにジャーナリスト役の女優は典型的なパターン演技で失笑もの。
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