櫻イミト

The Unholy Three(原題)の櫻イミトのネタバレレビュー・内容・結末

The Unholy Three(原題)(1930年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

※Filmarks事務局に掲載をお願いしました。

名優ロン・チェイニーとトッド・ブラウニング監督タッグ最大のヒット作「三人」(1925年)を、チェイニーがトーキーとしてセルフ・リメイク。同年に咽頭がんで亡くなったチェイニーの遺作であり唯一残されたトーキー作品となった。

カーニバルの腹話術師エコー(ロン・チェイニー)は恋する女スリのロージーにそそのかされ、怪力のヘラクレス、小人のトウィードルディーと3人組の犯罪を計画、ペット・ショップ店に住み込む。エコーは老婆に変装し、腹話術でオウムを “おしゃべり上手”に見せかけて客に売る。持ち帰った客から“しゃべらなくなった”と相談が来ると、赤ん坊に変装したトウィードルディー、ヘラクレスと共に訪問し手分けして物色するという手はず。計画は順調だったが、ショップの店主ヘクターとロージーが仲良くなり嫉妬するエコー。その裏では警察の捜査が迫っていた。。。

本作の見所であるチェイニーの老婆への変身や腹話術がトーキーで楽しめる。サイレント版とは終盤のストーリーが違っていて、本作が遺作となるチェイニーが列車で去り行くエンディングにセンチメンタルな気分になった。。
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