サニーデイ・サービスのことをある程度知り、カンパニー松尾監督の大ファンということで劇場に足を運んだ。
結論から言えば、カンパニー松尾のカッコいいと言える映像は見事であった。カレーを絡めてくるのも、ファンとしてはニヤリ。
ドキュメント系AVという、瞬時に判断し映像を切り取り、画面に収めるということが必要なジャンルで鍛えた腕前が発揮されており、決算された映像の中にそのようなショットが入ることで画面にメリハリが付いている。
ただ、サニーデイ・サービスを知らないと、少し辛いかも。音楽に思い入れがあれば、多少は変わってくれるのかもしれないが。
前作『おうちでキャノンボール』の観客へのフックの多さに対し、かなり限定されてしまっているのが残念。
最後に、音楽ドキュメンタリーではなく、音楽映画全般に言えることだが、出来れば音のいい映画館で観てほしい。テアトル新宿は、そういう意味では最高の小屋であった。
