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ボストン・キラー:消えた絞殺魔のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

連続殺人事件を追う、女性記者の話。

まずは主人公が女性記者という設定に興味を引かれましたね。
女性は主婦向けの生活記事しか任されなかった時代に、2人の女性記者が殺人事件に挑む…という展開が熱い。
共働き故に家庭が犠牲になったり、女性である事を宣伝に利用されたりと、女性記者ならではの苦労が描かれるのも良かったと思います。

ただ、特に露骨な女性差別に遭うわけではないし、女性ならではの発想を活かす様な展開もないので、そこはちょっと物足りなかったかな。
まぁ、実話ベースの話なので、仕方ない部分かもしれませんが…。

物語的には、デヴィッド・ダストマルチャン演じる犯人が捕まって、めでたしめでたし…と思いきや、そこから更に二転三転するのが意外性があって面白かったです。
告白本の報酬目当てに犯人だと偽るのも凄いし、それを計画する弁護士も凄いし、連続殺人犯を隠れ蓑にして殺人を行う男達も凄い。
映画で描かれた様に、よっぽど警察が無能だったのか分かりませんが、真相は未だに闇の中という事で、なかなか興味深い事件ではありました。

色味が薄く、厳粛なトーンで彩られた映像はクールだし、大人向けの見応えのあるサスペンス映画をお探しの方にはオススメの作品です。
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