本当に彼、目立ちたがり屋弁護士F. Lee Baileyが描いた画なら、糺弾すべきは彼だろうと思うが、そこを放置されていた事を除けば、ひりつく未解決事件を丁寧に描いた社会派ドラマだと思う。
十三人連続殺人犯の正体が複数の便乗模倣犯の犯行を思わせるラストは、なかなか興味深い。
もしそうであるならメディアで発表していた犯行の手口や特徴の情報が複数の模倣犯を生んだとも言えるからだ。
情報の真偽は分からないが、新聞というメディアに信用があった時代ならあり得る話だ。
アメリカとはいえ、女性の社会進出がまだ難しい時代にメディア業界で頭角を表すのは難しかったとは思うが、旦那は驚異的にCooperatives であったのにも関わらず、結局家庭不和には歯止めがかからなかった。
真実に追及に容疑者のみならず、司法や公権力を敵に回し、自身のみならず家族も危険に晒す。
そんな良妻賢母では無い、アグレッシブで欠陥のある人間臭い役をK•ナイトレイは好演したと思う。
拾い物な良い映画でした。