アキラナウェイ

ボストン・キラー:消えた絞殺魔のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.4
ボストンで1962年から1964年にかけて起きた連続殺人事件「ボストン絞殺魔事件」を追う2人の女性新聞記者の姿を描くサスペンス作品。

1962年、米ボストンで女性が自宅で殺害される事件が立て続けに発生。共通していたのは、被害者がストッキングで締め殺されていたという事。連続殺人事件の関連性にいち早く気付き報道したのは、Record American社の新聞記者ロレッタ(キーラ・ナイトレイ)とジーン(キャリー・クーン)だった。彼女達は自らの命を危険に晒しながらも、事件を解明する為独自の調査を進めていく—— 。

え、すみません。

キーラ・ナイトレイはともかく、ジーンを演じたキャリー・クーンさんはあまり存じ上げず。あらすじでは2人の女性記者というのを強調しているが、作品のフォーカスとしてはロレッタに当たっている。

女性の社会進出がまだまだ進んでいない時代。"男は仕事、女は家庭"というステレオタイプなジェンダー観が見え隠れする。

女性記者が事件を追うというだけで話題になり、新聞記事には彼女達の顔と名前が公開される始末。彼女達が犯人の報復に怯えるのも無理はない。

いやいやほんと、情報保護大事!!

事件に固執し、家庭を顧みれなくなっていくロレッタを、寛容な夫も次第に我慢の限界に。

男女関係なく、あまりに事件にのめり込み過ぎ、家には無言電話が掛かってくるようになり、身の危険を感じるまでになったら、そりゃいくら何でも止めるよね。

殺害パターンが変わったのは何故か!?
真の容疑者は…!?

事件が入り組み過ぎて少し難解なのと、真相は明かされないので(実話ベースなので致し方ないが)、作品としてのインパクトには欠ける。キーラ・ナイトレイの60'sファッション&髪型が素敵。