真面目に作って作品全体の雰囲気が損なわれないまま、一定の緊張感を保ち続けたホラー映画になっていて好印象を抱いた。
VHSを使ったホラーだと余程しっかり作られていないと「これは本当にVHSのノイズなのか、それともノイズを再現した映像なのか?」と怖がる前に考えてしまう。一方、音のメディアはまだ聴覚に訴える為にVHSよりも作られたものかどうかと考える前に想像が働いて、割りと恐怖を感じる。その効果がよく活きた作品だった。
また、音だけでなく映像的にも電源ケーブルを使った視線誘導、過去回想と認識の違い、シルエットで丁寧に恐怖感を作り上げている。
特に久々に家に恐ろしさを感じました。