コマミー

食人族4Kリマスター無修正完全版のコマミーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

【部族と部外者】






初めて本作をちゃんと見た気がする(イーライ・ロスのも未鑑賞)。類似作品はたくさん見た事あるが、このまさに真髄と言える本作は劇場公開された今が初めてだ。

そして観た感想としては、私が思っているのとは違っていた事だ。私は最初は"食人族"達が一方的に暴走して、出くわした人を襲う映画なのだと思った。しかし、実際は食人族は確かに"人道的に反する事"をしているのだが、"行方不明になったヤラセドキュメンタリー映画の撮影班達"は、食人族の部族の人達の"居住地を撮影の為に無断で焼き"、部族の女性達を撮影班の男子達は"強姦"していた。
結果、"部族を怒らせ"、一斉に反撃され、撮影班を1人残らず惨殺したのだ。

襲われて当然とまではいかないし、"カニバリズム"は人道的に反する事だ。しかし、この撮影班の男女に関しては、言葉が通じないのを良い事に部族を道具のように扱い、結果殺されたのだ。私はこの撮影班たち…いわゆる"部外者の勝手な行動"も本当に残虐で人道的に反すると感じた。本作の結末は、一件単純であるが深い意味も感じたのだ。

スコアをつけなかった理由は、本作を単なる"特撮ホラー作品"として見れなかったからだ。私は本作を"面白さでは判断できない"為、見終わった後もとても考えさせられた作品だった。上映禁止も納得だが、綺麗な映像で再び上映してくれたエクストリームさんには感謝しかない。

本作でより一層、部族や先住民の暮らしは尊重すべきだと感じた。
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