アマゾンの「食人族」を撮影しに行った4人の若者たちが死ぬまでの様子を、彼らの撮った記録フィルムを通じて知る話。
我がお気に入りの『グリーンインフェルノ』の元ネタとなった作品であり、各国で上映禁止になってきた伝説の問題作ということで、興味本位で鑑賞。
上映禁止になるのも頷けるし、映画とはいえここまでの描写は倫理的に許されるのか？と思ってしまった。
人間の殺し方が残虐なのはもちろんのこと、動物の屠殺シーンや、無修正の裸とレイプシーンなどが、かなりリアルに生々しく映されている。
コンプラに厳しい今では絶対に作れないと思うので、そういう意味では見る価値があるかもしれない。
本作のメッセージ性は、西欧人の傲慢さに対する自己批判にあるように感じた。
アマゾンの民族を野蛮人扱いし、好き放題に征服する白人の方が「野蛮」なのではないか？ということなのだろう。
ラストのセリフがそれをはっきりと物語っている。
個人的にはこのメッセージは好きじゃない。
そもそも文明人・未開人という二項対立の意識に対して疑問を感じるし、西欧が文明側という意識が抜けきれていないことが露呈していてかなり渋い。
まぁ1980年の映画だから仕方ないか！
というか、作中の白人も民族も、どちらも「野蛮」でしたよ〜…w
映像としてはB級寄りで撮り方が荒く、構成も下手。
衝撃映像ではあったが、映画的面白さは感じなかった。
