ルネ

瞳の奥の秘密のルネのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
3.0
2010年。監督はフアン・ホセ・カンパネラ。

アカデミー賞外国語映画賞を受賞。2015年に『シークレット・アイズ』としてリメイクされた。

警察裁判所を定年退職した男が、25年前の事件を思い起こしつつ小説にする。当時の上司の女性と交流しつつ、新事実が発覚したりするお話。

美しい23歳の新妻が強姦されて殺された事件を振り返りつつ小説にするのだが、事件現場が壮絶かつ痛々しくて怖い。しかし本当に美しい人です。南米ってすごい。

この男は刑事裁判所の職員なのだが、事件の捜査も担当していて刑事みたいな動きしてます。そのへんのシステムが謎。部下のおじさんがアル中なのだが、あんまりアル中っぽい行動がないのが残念。現実では関わり合いになりたくないアル中ですが、映画の中では欠かせないキャラクターですね。

主人公のあんまり捜査力のないところがリアルなのだが、特に魅力が感じられなかったのが残念。上司の女性に恋をしていて、彼女も彼が気になるっぽいのだが、モヤモヤしつつ何も起こらないで時が流れる。

現在と当時の事件が交互に描かれて、新しく色々展開するのだが、みんな過去に生きてる感じが悲しい雰囲気。でも年を取るってそうゆうことなのかもしれないですね。昔話ばっかりするおじさんや老人を疎ましく思っていたのだが、最近共感してる自分がいます。ノスタルジアでしょうか。

ちょっと衝撃的なラストなのだが、あんまり盛り上がれず。地味です。
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