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瞳の奥の秘密のcamusonのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
4.3
長年勤めた検察官を定年になった男が、
持て余す時間を使って小説を書こうとするところから物語は始まります。

小説のネタは、25年前に捜査にかかわった殺人事件。
そして、映像は25年前に切り替わり、
書かれつつある小説の内容(捜査の内容)をなぞっていくこととなります。

犯人を捕まえた後に一悶着あり、
主人公は、何者かに襲われることとなります。
殺されてはたまらないと、気になっていた女性上司を置いて一人逃亡し、
事件はそのままに。
小説の終わり方としては、尻切れトンボで、
別れのシーンも取って付けたような、お約束的感動シーンなのですが、
事実に基づく以上、それ以上展開の仕様もないといったところです。

小説世界から現実に戻り、
やはりどこか気にかかるのか、当時の関係者の消息を確かめることに。
そして25年を経て、事件の裏側に隠れた秘密を垣間見る・・・
と言ったストーリーです。


渋い、渋すぎる。
大人による大人のためのサスペンス。
主人公も渋いのですが、
女性上司の魅力が何とも言えません。
頭が良く芯が強くどっしりしてるのだけど、清楚な感じでもある、
日本映画には出てこないタイプですね。


映像もしっとりと落ち着いていて、
それでいて、キビキビしたカメラ割りでテンポ良く進んでいく感じです。
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