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瞳の奥の秘密のRIOのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
3.8
口ではそうは言っていてもその目は絶対に違っている

過去と向き合いながら自分はどうすべきなのか感情よりも理性を優先させていたベンハミンがカッコいいと思う

残虐な事件から1年が過ぎても妻を殺した犯人探しのためにモラレスは駅に座り込む
何年経とうとも忘れることのできない出来事に決断して行動した彼を責めることはできない

モラレスの妻に対する愛情をベンハミンはイレーネに抱く愛情と重ねていた

事件は君だけのものではないと言ったベンハミン
彼の感じる虚しさが事件の重さだと私は気づかないだけで多くの人達が関わっていくことを後々知る事になった
関わることは全てにおいて自分自身の問題にも発展していくことである
そんな視点を広げてくれる示唆がありました

1つの事件の犯人を特定するために怒りも絶望も深く混ざり合う精神状態に
いつまでも変わらないイレーネの聡明な笑顔は救いになった
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