マーくんパパ

瞳の奥の秘密のマーくんパパのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
3.8
元裁判所調査官ベンハミンは自身が担当した25年前の新婚妻殺人事件を小説に書き始め過去を回想していく。今でも恋情持ち続けてる新任上司だった判事補イレーネや犯人の手に倒れたアル中だがインスピレーション高い同僚らとの捜査〜検挙の日々が綴られる。イレーネとの感傷的雰囲気など吹っ飛ばしてくれるのが妻を殺された夫の驚くべきその後の人生。検挙までの毎日駅で犯人通らないか待ち続ける忍耐、免赦で出獄した犯人に死の執行を自らしたと告白したが実は…。昔の同窓生写真の中でじっと恋する女を見つめる犯人の瞳、一緒に仕事してながら想いを伝えられなかったベンハミンの瞳、何も語らず亡き妻を想い続け犯人への憎悪を膨らませる瞳…、語らないことで愛憎増幅していく人々を描いた異色作。