ねぎおSTOPWAR

オクス駅お化けのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

オクス駅お化け(2022年製作の映画)
5.0
Jホラー ✖ Kホラー!!
大元は韓国の大ヒットウェブトゥーン。
そしてそれを髙橋洋さんが脚本化し、チョン・ヨンギ監督とイ・ソヨンさん(「天国からの手紙」脚本)が韓国的要素を加え、脚色には「貞子vs伽椰子」などの白石晃士さんらがいて、まさにホラー界の日韓連合!!
こういう共同プロジェクトってなかなかうまくいかなかったりするもんだけどさ、これはね、最大限の応援をする意味で満点を付けさせていただきますよ。

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まず中心となるのが地下鉄のオクス駅。ここで原因不明の自殺や奇妙な出来事が多発する。
ゴシップ記者のナヨン(キム・ボラ)は正社員として成功するためにもバズるネタを探していたところ。・・そこに友人で地下鉄勤務のウウォン(キム・ジェヒョン)が「こんな変なことがあってさ・・」とオクス駅の出来事を話す。ここから何やら子供の霊なのか実態なのか、奇妙な数字を身に着けた存在が・・
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ホラーが苦手な人には辛いのかなあ・・・

わし、ホラーマニアではないからよくはわからないけど、そんなに怖くはなかったですよ!基本人間のストーリーになっている(ここは韓国側の補正の結果の良いところ!)し、「来るかな・・」と思ったら来るし😆
「羊たちの沈黙」の最後で使われた騙しモンタージュあるじゃないですか!警察が犯人の隠れ家を取り囲んでいるように編集し、いざドアを開けると別場所のジョディフォスターだった!・・ってやつ。
あれも綺麗に使われていてクスッとしました。
カメラもわかりやすくて良きですよ!!

また、「神様メール」で出てきた不思議な画もオマージュ(なのか?😆)で数回出てきました。ベンチを横から撮影するシーンで、それは「神様メール」でも今作でも一緒。で、これさすがにパンフォーカスには出来ないはずで・・。これを広角レンズでパンフォーカスで撮ったのはウォン・カーウァイ。「天使の涙」(だったはず)。
で、今作のこれは手前のドアップ人物の周囲にボケが確認できます。さらに合成した跡も。手前と奥の人物に綺麗にフォーカスが来ているから(パンフォーカスだとここまで綺麗にはならないというか、ボケは多少もないですからね)あり得ない画だし、奇妙でおもろい!!
意味合いも、後々これが”どういう”人物だったのかが語られるので、適切な演出なんですよねー。
気付くととても楽しいシーンなので是非注目してください!!



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