想像を斜め上をいく作品。
邦題とポスターから抱く印象とは大きく違う、良質な大人向けコメディ。最後の最後まで笑わせてもらえた。
よくもまあメンヘラな登場人物ばかり集めたな(子どもたちはまとも)というところだが、なぜかみんな好感が持てる。
私の内に秘めたメンヘラ部分が共感を呼ぶのか。
物語の転機となる場面で、画面は、ビスタサイズからスタンダードサイズへ変わる。
細かいことは言わせないぜ、というダイナミックな展開。
まるで誇張された舞台=オペラを見せられているよう。
スティーブンのセリフにもあったが、多かれ少なかれ、誰にでも人生にはオペラのような瞬間が訪れるものだろう。
ラブコメの新しい世界を見せてもらった。