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ブルックリンでオペラをのhidehiのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
4.0
2024/4/18 鑑賞。
これ、予告編見て、作曲家の旦那と精神分析医の奥さんと、旦那が偶然出会った女の人と、でいろいろあったけど最後はハッピーエンド!、という映画を想像したとしたら、"そうではない"、です。なんか、東海岸的なセンスのいろんな仕掛けをしておいてのツイスティなストーリーで、なんか都会人の好きな、変わったユーモアのコメディ、ですね。いわゆる”都会的”なセンスでできている、ちょっと技巧的なかんじのする作品。
別にネタバレにはならないと思いますが、アン・ハサウェイの精神分析医さんには連れ子がいて、その子とその子の彼女の物語でもあるんですね。
ま、旦那はやっぱりいろいろ満たされていなくて、奥さんも実は大きな不満があって、奥さんも、彼女のお母さんも若い時に挫折した経験があって、とけっこう各所のセリフに細かく伏線を仕込んであって、いろいろ後で効いてきます。短編小説みたいな読み方が求められる、意外と高度なコメディになってます。
ま、確かに、犬の機嫌に任せてみたら、自分でもあまりわかっていなかった日々の不具合を解決できる、というようなことはあるのかも。
楽しむにはちょっとセンスいるかな。いろいろ思い返して、あぁあのセリフはこういう意味だったのね、とか考えるのが面白い。
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