軽率

ブルックリンでオペラをの軽率のネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

スティーブンの絶妙に不安そうというか不幸そうというか、あの憂鬱そうな顔つきが、巻き込まれ型コメディ好きにはたまらない。ある意味「やべー女に引っ掛かっちゃった」系でもあるんだけど、諸々の結末が爽やかなのもあって見やすくて面白かった。
「見やすくて」というのは、ものすごく今っぽい話だなーと思ったところでもあって。子どもたちの理想の高さや主人公がオペラの作曲家だから当然だけど文化レベルの高い暮らしも見せつつ、ちょっとした格差…暮らしぶりだったり宗教観、人種、家族の形なんかも、実はしっかり見えていて、それも織り込まれた話だったのは上手いなーと思った。それは解決になるのか?とはもちろん思うけど、なんかみんな幸せそうだしね、特に尼僧。
ペンシルスカートがばっちりキマってるパトリシアはそりゃまあものすっごく美しいと思うけど、最初に船の案内をしてくれた時のカトリーナが誇りを持って仕事をしている感に溢れていてすごくかっこよく見えたので、(話的に子どもたちの問題が大きくなったこともあって)そこらへん誰も嫌な感じにならないのがホッとした。
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