キモサベ

ブルックリンでオペラをのキモサベのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.0
上映されていることさえ知りませんでした
劇場では、置いてある公開予定の“チラシ”などで、かなり事前チェックしている自分なのですが・・・
しかもアン・ハサウェイが出ているじゃないですか・・・の割には宣伝不足なんじゃね? タイトルもパッとしませんしね(失礼)
ということで、中身はわからないままでの鑑賞となりました

一組のカップル、二組の夫婦、そして女船長・・・それぞれの性格や関係性、お話の展開はとても良く練られていたと思いますよ
ただ・・・どこかうわべだけで“スーッと”通り過ぎちゃったような?
そう、まるで『取り損ねた“流しそうめん”』・・・です ちと早い(まだ5月)ですけど

例えばアン・ハサウェイ演じるパトリシアが、潔癖症の精神科医である理由、マリサ・トメイ演じるカトリーナが恋愛依存症や女船長である理由、ブライアン・ダーシー・ジェームズ演じるトレイが、南北戦争時代のコスプレをして戦争を再現する趣味に没頭する理由、
・・・などなど、ちりばめられた伏線は見事で『あっ、なるほどね』と思わせるのに、肝心な映画は淡々と運びすぎた感があります

また、その最たるものが、ピーター・ディンクレイジ演じるオペラ作曲家のスティーブンの転機となる新作オペラが2本登場するのですが、5年もスランプだった割には元ネタがそれかいっ!・・・ならば、ここはもっと笑わせてほしかったです(これ、一応コメディですよね)

タイトル同様、インパクト弱めな作品となりました

ただ、発表される新作オペラのシーンは、短いながら(もったいないです)もさすがの迫力で、これだけでも劇場で鑑賞した価値があったと思いましたよ

それと最後に一番大事なこと
これ、物語自体が悲喜劇であることから、まんまオペラに通じるというオチなのでしょうね
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