一生懸命に自分の人生を生きようとしているからこそ思い悩んだり、満たされない思いを抱えたりしてしまうものなのかもしれない。本作は、“デートセラピスト“という設定にはなっているが、実生活においても、何かに思い悩んだり躓いてしまったときに、心の底からありのままの思いを相談できる人の存在はかけがえのない存在で尊いものなんだなって。デートセラピストとしての仕事・役割を超えた、相手に真摯に向き合う様子からは、中川監督がこれまで多くの作品でメッセージとして届けてくれた、“人の優しさ“が大いに感じられた。これまでの作品とは異なる今どきっぽいスタイリッシュなカメラワークや、毛色の異なるキャストのキャスティングなど、気になるところは色々あったけれども、新境地が開けた感じでこれはこれで良かった。ただ、次回は、『静かな雨』や『四月の永い夢』、『わたしは光をにぎっている』のようなゆったりと進んでいく静けさの中に優しさを感じられるヒューマンドラマを期待。
【余談】
監督が好きで観に行ったのだけれど、観に行った劇場では自分以外は女性でした😲
EXILE系のメンバーが主要キャストというのが、やはり大きいのかな🤔
