このレビューはネタバレを含みます
3人のデートセラピストと3人の女性、それぞれの一夜。
期待を大きく上回ってきた！
生々しい、というワードを事前に聞いていたけど、言ってもねえ…とか思っててごめん。
設定からしていらんムズムズするキュンを詰め込んだ映画かと思いきや、キュン要素なし。ストーリーに重きを置いていてよかった。
このメンツでエロを全く想定していなかったので、デートセラピストという言葉を敢えて前面に出すのはむしろマイナス要素で諸刃の剣に思えてた。レンタル彼氏でよくない？って。でもそういうことじゃないんだよね。エロがなくてもその職業の設定であることの意味は映画を見て分かった。
時間は短かったけど、出勤前とデートの後の3人と弘毅さんとのシーン、よかったです。
刹那、イチヤ、刻、それぞれいいポイントがあった。いちばん楽しかったのは刻パート！けんたろうｗｗ
相手の女性だけじゃなくて、彼ら自身もこの一夜で影響を受けているのが良いよね。
刹那
・婚約者のふりをして病気の母に会う→全部お見通しの母。
・余命いくばくもない家族に婚約者として合わせて安心させる系、擦られまくってるシチュエーションだけど、感動とか涙を誘う感じじゃないのが新鮮。
・少ないエピソードから察するに毒親感が少なからずある気もしたけど、多くの場合は子供のためを思って行動した結果ズレた方向にいっているっていうのはよくわかる。でも親子だって結局他人なんだっていうのは少し心が軽くなる話だった。
・この話で刹那も自分自身の親との関係性まで掘られることになったけど、彼はどうするんだろうな。そしてあかりさんは…？
・しかしさ、あの時間に病院って面会できるの？何より、古くて暗い感じを演出してるけどあんな病院今どき滅多にないと思った…実際どうなの？とか思ってごめん。
イチヤ
・インフルエンサーのカメラマン要員。デートじゃない。笑
・彼の売りは写真のうまさなの？笑感情そのまま出てしまってて…こういう仕事向いてなくない？って思ってしまったけど寡黙な設定なのか…！
・イチヤの方が掘り下げられていた気がする。こんなのお客さんの前でやられたくないよね…でもそういうのを良くも悪くも気にしない彼女にある意味救われたのかな。
刻
・ホテル行く？ってマジ…？と思ったけどパンフ読んだらマジだった。そういう日もある、と。
・沙都子さんのようなお客さんはレアパターンだったんだろうけど、家まで連れて行くのすごいな。
・全体的に良かったけど、トイレで用を足すところ…は微妙な気持ちになった。笑
・これから先の沙都子さんが、少しでも自分を抑え込まずに生きていけたら良い。
シリーズになったらマンネリ化しちゃうだろうけど、別のお客さんの話も見てみたいなと思えた。
