ツクヨミ

セフレの品格(プライド) 決意のツクヨミのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

新キャラの登場でリアリティラインが崩れた気がするがやっぱり本筋が良い後編。
城定秀夫監督作品。"セフレの品格 初恋"の前編から後編が待ったなしに公開、前編がけっこうよかったのですぐに見に行ってみた。
まずオープニング、前編から地続きで相変わらずの関係性を描きながらちょっと不穏な雰囲気をミスリードさせていく。しっとりした雰囲気が継続しあー城定監督っぽい雰囲気に包まれていく心地よさ。
そして本編は訳ありパパ活女子の高石あかりさんが全てを狂わせていく展開へ、いい感じに進んでいた2人の関係性がいきなり瓦解する恐ろしさよ。だがいかんせん高石あかりさんのキャラクターが世界観に合ってないような気がしてならない、言っちゃあ悪いが"ベイビーわるきゅーれ"よろしく阪本組のオーバーなキャラが抜けきれて無いしなんか本当に漫画のキャラっぽい。演技としてはめちゃくちゃ危うい感じがマジで上手くて高石あかりさんめちゃくちゃいいんだけど、前編でけっこうリアリズムで描写していた世界観が一気に漫画原作っぽくなってしまっているのが気になる。でも高石あかりさんは一切悪く無いし、作品との組み合わせが悪かっただけな気がするな。
なのでなんか違うなーと思っていたが、ボクサーの新キャラくんのキャラクター像がめちゃくちゃ良くて素晴らしい。彼氏になりたいけどセフレ止まりになるしかないやるせなさと、情熱で突っ走るあまり試合にもあまり身が入らないキャラクター像にめちゃくちゃ共感してしまうしやっぱり人生うまくいってないキャラ描写が城定監督ピカイチだなーとシンプルに感じた。また前編の初めに帰結するエンディングとセフレ関係に戻る展開まで安心するし、やっぱりホームラン行かないまでもいい感じに満足できるのが城定監督的に良かったなー。
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