・お洒落でセクシーでえちえちゴダール作品
・官能的なシーンがモロあるわけじゃないのにえちえち、手を滑らせたり、ゆったりと撫でたり、動かし方だけでほんとセクシー
・マーシャ・メリルのお顔が360°どこから映しても美しく、不細工な要素が一切なくてびっくりした
・ゴダールの映画は、哲学や思想を他者同士の会話で差し込むシーンが多いなぁと思った(愛と官能の違い、過去・現在・未来に対する受け止め方等)
・最後の「7.演劇と愛について」という見出しから始まるマーシャと愛人との会話では、映画監督でもあり演者を操るゴダールの思想やアンナカリーナと経た恋愛観も入っているのかな?と思った
・タクシー乗ってるのにわざわざ別のタクシーに乗り移るのが最初意味わかんなかったけど、彼女の奔放さというか気侭さというのか、あちらこちらの男性へ移り変わる様をオマージュしてるのか
・ゴダールの映画は、突然のカメラワークやカメラカットを計算だったり感覚的に差し込んでるような、しかも全然嫌味が無く、まどろっこしさもなくて、理屈じゃなく肌感覚でお洒落さをみせている箇所も多々あるように感じた、特にこの映画はそう思った
なぜかプールで遊ぶシーンはネガ反転になり、それから元通りになったりまたネガになったり、映像で遊んでいる?笑
・米津玄師のMAD HEAD LOVEのmvって、この映画を意識してるのかな?と彷彿させたくらいカットの撮り方が何となく重なった
・私と離婚したら? 結婚する の会話が良かった
・お互い愛し合っているのだろうけれど、常に家で帰りを待っているうつくしいマーシャには、寂しさや退屈さを紛らわす手段が他所の男と遊ぶしかないのは、美女の定めかも
・メイドが自分の主人とのセックスをニシシと笑いながら語るシーンがあり(しかも外は雷鳴ってて雨降ってるw)、少々下品でもあるがそっちの方がよほど健全なのかも、とマーシャとの対比になった
・マーシャが街を歩くシーンで、売られている新聞に「June 18」(6月。確か18)と一人の兵隊さんが大きく映っている見出しがあって、
その後に産婦人科の先生から「妊娠三か月です、予定日は来年の五月です」と言われていて、6月からの計算が合わなかった(どうでもいいことだとはわかってますwしかしなぜ五月にしたのだろう?)
・ずっと女が一人で笑ってるだけの変なレコードの曲を掛けながら、部屋の中を旦那と追いかけっこしているシーンが面白かった
・途中、夫(ピエール)なのか愛人(ロベール)なのか分からなかったw私は普段から顔の区別ができないから……
・後半の、映画をふたりで観るシーンで互いに一切目を合わさずに、手の所作だけで触れ合うのかっこいい
・1時間20分辺りのシーンで、マーシャの足の指にタコができていて、思わず「あっ」とリアクションしてしまった
その数秒後に、カメラ目線を送るマーシャの目が本当にうつくしい
・まじで終始お洒落。ただの男女間の問題が、撮り方ひとつでこんなにも魅せ方が変わるんだなと思った