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恋人のいる時間のarchのレビュー・感想・評価

恋人のいる時間(1964年製作の映画)
3.3
過去最高に睡魔に襲われながら鑑賞した
不倫してる人妻の24時間を描いた作品。2つの生活の中で次第に人生と演技の違いが分からなくなっていき、最終的に別れるのだが、そこに行き着くまでのコメディーテイストとからいきなりアイデンティティがぐらついている流れに多少困惑する。ただそれらは本作において重要な「切り取る」というカメラワークによって効果的に描かれていたと思う。
何度も描かれる裸体とその性行為。直接的な描写はなく、その代わりにあまり関係の無い体の一部を切り取るようにフィックスで撮る。本作ではそれを「見えてないところ」といった表現をするのだが、その「見えていないところ」こそが最後に彼女の見せた心境だったのだろう。カメラは彼女の顔を映さない時、彼女の真の部分が表面化するという具合は面白い。
ラストの手のインサートも良くできている。

ただ退屈なのは確かです。
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