TakayukiMonji

恋人のいる時間のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

恋人のいる時間(1964年製作の映画)
3.5
ゴダールマラソン。64年作。
マーシャ・メリルが恋人と夫の間で揺れる人妻シャルロットを演じる。マーシャ・メリルを観ているだけで満足ではあった。
映像と音のコラージュで実験しまくってて、人妻と夫、人妻と恋人の微妙に噛み合わない会話を聞き続ける感じ。
後半のアラン・レネ「夜と霧」を鑑賞するシーンと、ある出来事をきっかけにして、”現在”(今ここ)にしか興味なかったシャルロットが、演技と愛について意識する。
どうやら、真実と擬似性を問いているようだ。この”ある出来事”も不確かな出来事であり、問いに対して、明確な答えが掴めぬままふわりと終わっていく。
アウシュヴィッツ(夜と霧)の話と、人妻の不倫が掛け合わされるわけだから、どうにもこうにも。
普通に撮ったら面白くなりそうなテーマなんだけど、一筋縄にいかなすぎた。
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