先日中古のDVDを偶然見つけた作品。
勝手にしやがれを大人しくしたような印象で、ベルイマンやブレッソンみたいなクローアップやアントニオーニ的な長回しが映える作品ではあったけど、より絵画的で強烈な冒頭がピークだった感は否めない。
とはいえ全体的にもこの頃のゴダールらしい切れの良さはあるし、若干難解ながら画面を眺めているだけでゴダールのセンスが楽しめるのも相変わらず。
この時期の作品では珍しくソフトがレンタルできないものだけど、他の作品が好きなら同じように楽しめる佳作となっていた。
でもいっそのこと触れ合う肌やベッドの男女の裸のみで構成していた方が、ぶっ飛んだ怪作となっていて強烈だったかも。