トランスマスター

SISU/シス 不死身の男のトランスマスターのレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
4.0
♯103 SISU魂とは翻訳不可能な
フィンランドの武士道精神
折れない心

渋谷ユーロライブ
Filmarks試写会にて

舞台は1944年
第二次世界大戦中の
フィンランドのラップランドの大平原

主人公は元特殊部隊で、金鉱を掘り当てる名人のお爺さんアアタミ

老馬にまたがり愛犬ウッコと共に歩いていると向こうからナチスの戦車に乗った将校とフィンランド人の女捕虜、自動小銃を装備した兵士を満載した2台のトラックとすれ違う。

その先のナチスの検問でアアタミの金をネコババした兵士と銃撃戦になり、騒ぎを聞きつけた戦車を率いる小隊は銃撃音のした地雷原に舞い戻る。

そこで見た光景がきっかけで
ついにナチスとアアタミの戦いの火蓋は切って落とされた!

ノンストップバイオレンスアクションです。

◆良い点/注目ポイント
・フィンランドといえば
サウナと歯の健康ガムのイメージですが、
これほどのエンタメ映画をリリースするとは意外でした。
戦闘の残酷描写は『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸作戦並の迫力です。
・劇中ほっこり担当のアアタミの愛犬ウッコはアアタミを演じてる俳優ヨルマ・トンミラの本物の愛犬です。
・戦車の機銃掃討をキャプテンアメリカのようにホイールキャップで防ぎ、撃たれても、ガソリンで燃えても、地雷を踏んでも、首吊られても死なない80年代のコマンドーアクション黄金期の再来です。

◆改善点
無し

◆総括
・ハリウッドでヒットしたアクション映画のエッセンスが満載です。
既視感のおかげで超人的な老兵の無茶な行動も安心して見ていられます。

本作のキーアイテム“ツルハシ⛏️”
という言葉を聞いたのは、
ビデオゲーム『ドルアーガの塔』をプレイした以来です。

①スタローンやシュワルツェネッガーが
大好きな人
②『RRR』や『ワイスピ』シリーズが好きな人
③ストレスが溜まっている人
にオススメです。

-2023年103本目-