『SISU/シス 不死身の男』
不死身と聞いて少し心配だったけれど、とりあえず超自然的なパワーで守られてる…とかそういったファンタジー要素が混ざっていなくて本当に良かった。
生身の人間だから死にはするものの、決して死のうとしないおじいちゃん。
不屈の精神と肉体で、ただただ丈夫。ただただ頑張ってる。
どんなケガや痛みにも臆することなく突き進むその姿は漢気に溢れております。
なんで死なないの?と細かいこと詮索しちゃあいけない。
『ジョン・ウィック4』や『イコライザー3』と同じR15指定だけど、ケガや痛々しい描写そのものに随分とウェイトが置かれているのか、グロさや殺陣シーンのインパクトでは他のアクション映画と比べてもやや重め…?
反対に、人間ドラマなどの部分はかなりライトでサクッと進んで行く。
単純明快で気持ちよく観れるっちゃ観れるが、チラッと匂わせる主人公の過去が気になるから、個人的にはもう少しストーリーを掘り下げてくれてもよかったかな。
ともあれ90分で簡潔にまとまってます。
無駄なシーンをとことん削ぎ落としたような、1話完結型の潔い映画だった。
(全体を通して荒々しい場面が続く中で、ワンちゃんの存在は癒し要素🐶)
個人的には結構楽しみにしていた今作。
上映開始から3日目、日曜のレイトショーで観客4人。
もちっと人いるかと思ってました。