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SISU/シス 不死身の男のクリームのレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
3.9
強そうに見えないジイサンが不死身で、怒らせてはいけない男だった。怪我してボロボロになっても立ち上がる。本当なら、何回か死んでるし、生きてる訳がない。サイボーグかゾンビ並み。でも強烈で面白い。ロドリゲスっぽい感じ。

第二次世界大戦末期のフィンランド。主人公アタミは掘り当てた金塊を換金しに行く途中、ナチス軍に見つかり狙われ、金塊を持ってるのがバレ、執拗に追いかけられます。しかし、アタミは単独で大軍を殲滅させた伝説の兵士、不死身の男だった。ナチス軍相手にアタミの死闘が始まります。



ネタバレ↓



襲って来た、相手をナイフでこめかみからブスリと貫通させ、銃を奪って5人を1人で倒す。えっ!何者?って感じで、こめかみブスリで心を捕まれます。
地雷原に突入し、馬ごと吹き飛ばされるが、アタミは生きてて、飛び散った金塊を拾います。先程、スレ違ったナチス親衛隊長ブルーノと、部下のウルフ達が戻って来た。アタミは、石を投げ地雷に当て爆発させ、相手の銃撃を受けながらも煙に紛れて逃げます。
アタミはガソスタ跡地で休憩を取っていると手榴弾が付けられた愛犬が来て、助けようとして爆風に巻き込まれ気絶。首に縄をかけられ、吊るされます。流石に普通は死んでるけど、生きてます(笑)。
アタミは、燃料補給に来たドイツ人パイロットを捕虜にし、飛行機で先回りした。捕虜の女達に武器を渡し解放し、彼女達と共に兵士を皆殺しにした。
その後、ブルーノの飛行機に追いつき、乗り込んだアタミは、ブルーノと投下爆弾を結び付け飛行機から突き落とした。
パイロットが亡くなっていた為、落下したが、アタミは、まだ生きてます(笑)。
アタミはその後、愛犬と再会し、当初の目的通り、金塊を換金しに銀行にやって来るのでした。

戦争映画かと思ったら、超ド級のエンタメ作品。冴えないジイサンが、殺人マシーンに変わる瞬間は、震えました。面白い。無表情で、傷だらけのアタミが、ナチス軍を殺戮して行く姿は、格好良く爽快。たった1人のジイサンに手こずるナチスの間抜け感も面白い。そして、武器を手にした捕虜の女性達が強くて、北欧らしくてそちらもスカッとしました。後、エンタメなのに傷口がリアルで痛そうなのもポイント高かったです。そうそう、アタミのワンコも不死身だった。
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