フィンランドのダイ・ハード男。
短いチャットに分かれて、端的にそこで起こることを記し、どんどんアクションが進むテンポの良さ、
余計な説明セリフを最小限にし、特に回想シーンを入れなかったのはグッド!
戦争により枯れた土地がさらに荒れ果てた大地を背景とした撮影の素晴らしさ、
そして、なんと言っても、主役の不死身なおっさんの迫力!
と、アクションを見せることにグッと絞って、そこだけに一気に力注いだ作品。
何とも小気味良い!
これを観てると、アクション映画には、なるべく余計なもの省いた方が上手くいくってことがよく分かります。
過去の物語とか、犯罪の裏ネタとか、何よりヒューマンな裏付けみたいなものは、殆ど余計になることが多いなって思います。
このことの代表的な成功例が「マッドマックス・怒りのデスロード」
アクションに集中して身を委ねる中でほんの僅かばかり表された素材を観客が勝手に広げていき、映画の深みを制作者と共に観客が作っていきます。
これもそう。フィンランド映画という特有の意味。
ナチスを倒しながら、おっさんはかつてロシア兵とも戦っていたという。
ナチスにもロシアにも組みしないフィンランドの登場の独立性。
女性たちの戦う姿の力強さに、虎狼の国の力強さを勝手にくっつけて、ちょっと感動したりできました。
僕の中では無敵のおっさんベスト4入りの
不死身の男シス!(皆さんであとの3人を当ててね😅)
主演のヨルマ・トンミラさん。
日本ではほぼ無名だが、自国フィンランドではかなりの経歴の有名俳優だとのこと。
撮影時には62歳、そう僕と同じ歳。僕も負けずに不死身で頑張りまーす!