メッチ

SISU/シス 不死身の男のメッチのレビュー・感想・評価

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
3.3
大丈夫だ。おじいちゃんにはこれ(折れない心"SISU"と壊れない究極武器"TURUHASI")がある。

時は、1944年の第二次世界大戦末期。フィンランドはソ連軍に侵攻され、ナチス・ドイツに焼き尽くされてしまっていた。そんな最中でも金塊を掘り当て愛犬を連れてある目的地へ向かうおじいちゃん。
しかし、ナチス軍に金塊と命を狙われ、おまけに愛犬の命も狙われる始末。だが、このおじいちゃん只者ではなく、ただ黙って従うわけではなかった…、というあらすじ。

また『冴えないおじさんを怒らせてみたら、実は凄腕の達人で返り討ちにあった件について』シリーズの1作が爆誕しましたね。本作はおじいちゃんですし、
話を戻して、冴えないおじいちゃんキレさせたら凄かったですね。諦めない限り生存し続けるとのことでしたが、その生命力はフィンランド版不死身の杉本。
戦闘能力はもはや化け物級。ナチス・ドイツ軍の兵士たちをバッタバッタと倒していく。というか、そんな化け物級の戦闘能力保持者に何故1人2人ずつ立ち向かわせるのか?一気に畳み掛ければ良かったのでは?と、その時はナチス・ドイツ軍の将校に思ってしまいましたが、終盤に物語が進むに連れ、彼の行動から察するにわざとやっていたのではないか…?悪知恵を使う系のヴィランとしての魅力がありました。

あと、公式のWebページには愛犬が無事であることが、動画のサムネールで明かされているようで良かった。それに、主演を務めたヨルマ・トンミラさんの愛犬でもあったとは…。
わんちゃんの命を奪おうとするものには其れ相応の報いがあるようです。愛犬の命を奪われたキアヌ・リーブス然り、愛豚を奪われたニコラス・ケイジも然り、ペットを奪うということは家族を奪うこと。家族同然のペットを奪うのであれば、容赦はしないところは本作にもありました。
昨今の"ペットも家族事情"は、近年の各映画に共通認識で反映されてきているのでしょう。…たぶん。

わんちゃんの命を奪う覚悟をして来ているということは、逆にわんちゃんの飼い主に命を奪われても良い覚悟をして来t…(自粛規制)

最後に"みどころ武器"について、1つ挙げておきます。おじいちゃんのツルハシは、心強い主力武器。ですが、個人的にイチオシの補欠武器の使用シーンは、砂金を採取していたときに使っていた錆だらけの円盤の鉄板でしょう。
普段は冴えないものでもおじいちゃんが使えば、キャプテン・アメリカの盾ばりです。
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