みし

30Sのみしのレビュー・感想・評価

30S(2023年製作の映画)
2.5
捨てきれない夢、色褪せた友情。
気付けば現実のど真ん中。限界の30歳。

20歳の頃のイキイキとしたあの楽しそうな笑顔はどこへ消えてしまったの、、

夢を見続けていても、そうでなくても、「何やっているんだろう、自分」と思ってしまう30歳。
夢ってなんだろう、現実ってなんだろう、30歳ってなんだろう。

仕事に結婚に、本当に何かと現実を突きつけられる。社会的にしっかりしなくちゃいけない。
それでも夢を捨てきらないでいてくれたから、この物語があるんだよね。
辛いことが多いけど、少しずつ昔を思い出す描写や不思議なセリフ表現が光り、じんわりと沁みる作品でした。
よく出てくるから疾走している気がしない御手洗くんに希望が詰まっていました。

30歳のタケルや蓮香の周りの居心地悪そうな人間関係。もううまく逃げてその場をしのぐことしかできないという今にも爆発しそうな関係性にゾワゾワ。
2人の限界値超えそうなところでもがいているところと御手洗くんのミステリアスさが感情に拍車をかけてくる。

一瞬のシーンだったけれど、なかなか人には言えないけど今でも密かに持っている夢を、勝手に過去形にして話を進められるのは辛すぎたしイライラして、見ていてへこんでしまった。

20代のうちにこの作品に出会えて良かったかもしれない!!!

10年。長いようで短いんですね
「10年も経ったのに私何も変われていない。」10年後、少しでもそうやって自分を責めたりしないように、今できることを頑張ろうと思えたし、夢は現在進行形で口に出し続けようと思った。

真田くんがギターを担当している7ORDERの話になってしまうけれど、
リアル10月31日は真田くんじゃなく、元メンバーの森田くんの誕生日だよね?何か想いが込もっていたりするのかな、、
気になる、、、、
みし

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