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私の頭の中の消しゴムのsatoのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
3.9
”感動する恋愛映画”として色んな所で目にするけど、その言葉が誇張じゃないなと思えるくらい涙が出た。
ふたり暮らしを初めて建築士の資格も取得できてと順風満帆な生活の中に、スジンの具合がおかしくなる様子が混じっていたのが不穏だった。このタイトルからしてある程度の予測はできるけど、幸せそうな暮らしに陰りが見えるのはやっぱりキツい…。
基本明るかったスジンも、自身の様態が判明して以降は衰弱していくのがまた辛かった。不自由ない家庭があっても記憶が失われることで、その幸せを実感できなくなることが悲しいしほんとに恐ろしい。
けれど、そんなスジンを懸命に支え続けたチョルスが配偶者として立派だったと思う。現場監督時代もクールで格好よかったけれど、現実に苦悩しながらも向き合い続けたことも十分格好いいと感じた。
”お前が俺を忘れた頃、また俺が現れるんだ。”って台詞の重みが半端ない。
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