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私の頭の中の消しゴムのこーたのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
3.9
若年性アルツハイマーを患う妻と、それを支える夫の純愛物語。社長令嬢と建築現場の監督、対局な二人が一瞬で恋に落ち、家柄の壁や過去の傷を乗り越えて結ばれる。真っ直ぐで芯の強いスジンと、夢に向かって仕事に励むチョルス。幸せな結婚生活が進む中、スジンがアルツハイマーと診断されてすべてが一変する。そこからは大切なことをどんどん忘れていってしまうスジンの孤独と恐怖、懸命にサポートするも進行する症状に傷つけられるチョルスが描かれる。ある日スジンは夫の名前を過去の不倫相手と間違えてしまったことに気付き、ついに夫の元を離れることにする。妻からの手紙でチョルスは施設に会いに行き、はじめましてからやり直そうとする…。
27歳でアルツハイマーと診断されてしまう絶望と恐怖。彼女が記憶があるときの時間を精一杯に生きて、相手を本気で愛したからこそ周りが支えてくれる。ラストはそんな希望を持てるシーンでした。
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