社会のダストダス

僕らの千年と君が死ぬまでの30日間の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

3.3
原作は知らず。とわ役の人、めっちゃ可愛いし上手いなと思ったら、小西桜子さんは三池監督の『初恋』のヒロインの人だったのですね。ベクトルは違うけど本作でも儚げな役で印象に残る。

これは多少は予備知識があったほうが良かったのかもしれない。何が原因でこうなったのかなどは想像の余地があり、男二人は不老不死だけど、筒井真理子さんの役は何者なのかとか本作だけでは理解しづらい部分もあった。

あまり気にするべきポイントではないのかもしれないが輪廻転生を繰り返す桜子ちゃんはピチピチなのに、不老不死の男二人はアラフォーの年齢なのは設定的に大丈夫なのか。不老不死は正しく機能しているのか、平安時代ならいつ死んでもおかしくない年齢だぞ。

顔がちょっとシム・リウに似ている、桜子ちゃんに付きまとうストーカーが小者全開で好き。何がしたいのかよく分からずヘイトだけ振り撒いていき、最後どうなったのか分からないというのがしびれる。

題材は壮大な感じがするけど結構じっくりと演技で魅せる映画なので、元となった作品などで情報の補完が出来ていればもっと満足度は高かったかもしれない。