リンコロシネマ

釜石ラーメン物語のリンコロシネマのレビュー・感想・評価

釜石ラーメン物語(2022年製作の映画)
4.1
“麺は細いが絆は太い”

人情、根性、釜石ラーメン

例えば………ライブ目的に上京してメインの目的を前に時間があったから目の前の看板を見てつられるようにフラッと入った落語会でめちゃくちゃ良い人情噺を聴いたような…そんな気分✨

映画に登場する製麺会社や醤油醸造所は実際に釜石にあるのだろうか…

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舞台は山と海に囲まれた岩手県釜石市の個人経営ラーメン店「小川食堂」。東日本大震災で店を切り盛りしていた正恵が行方不明になってから、残された夫の剛志と次女の仲良が店を守ってきたが、客足はいまいちだった。そんなある日、3年前に家を飛び出したきり音信不通だった長女の正美が突然帰ってくる。厨房に立つ仲良に「お前にお母ちゃんの味は出せない」とダメ出しし、店を畳もうとまで言い出す正美。姉妹はぶつかりながらも、かつての母の味に迫ろうと、街の人々を巻き込み奮闘する。

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もうね…ど定番の人情噺。そこがいい。観る側が求めてることを全て映像化してくれている。「トリッキーな要素なんて必要ない」と言わんばかりに!

監督の今関あきよしはカルトムービー界の伝説的な映画イラストレーター評論家:三留まゆみ主演の『ORANGING'79』を撮った人物!富田靖子主演の『アイコ十六歳』の監督だ!!!

三陸が舞台で三陸の人たちが多く出演するこの物語はとてつもなく愛おしい。

今年の目標のひとつは『釜石ラーメン物語』のロケ地となった釜石市小川町「三重食堂」に行くこと!

釜石ラーメン食べてぇ!!!!!