櫻子の勝手にシネマ

犬人間の櫻子の勝手にシネマのネタバレレビュー・内容・結末

犬人間(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ノルウェー製ホラー、ヴィルヤール・ボー監督作品。
『犬人間』というタイトルからして只者ではないと期待に胸を膨らませていざ観賞。

犬の着ぐるみをかぶった『犬人間』とはクリスチャンが家をシェアしているフランクという男性なのだが、彼はどういうわけか自分を犬だと信じており、24時間犬のような格好と行動をしているのだ。
クリスチャンの家に招かれたヒロインのシグリッドは、その状況に当然驚いてショックを受ける。
ひとまずその場から逃げるように去って行ったシグリッドだったが、彼が億万長者の息子だと知って再度クリスチャンと会うことにするのだが…。

ノルウェーの夏らしい極端に長い日照時間のせいで、朝とも夜ともわからない不思議な感覚の中で物語は進んでいく。

『犬人間』を『犬』として扱うクリスチャンがかなりヤバい奴で笑える。
どこまでもマジ、ガチなのだ(笑)
この2人の奇妙な生活に合わせていこうと頑張るシグリッド。
ところが、シグリッドと犬人間が向き合うシーンを皮切りに物語の雰囲気が一変する。
ストーリー展開がスリリングになりここから見せ場に突入…。

ラストはやや不完全な感じがしたけどまぁまぁ楽しめた。
付け足すとしたらヒロインの人間性がもっと魅力的なら良かったかな。