このレビューはネタバレを含みます
構成が素敵。
この手のストーリーって基本的に家に招かれる側の人間の視点から始まると思うんだけどそれを真逆でやってる。
犬人間の存在を最初から見せてくれるおかげで最初のかったるい段取りを飛ばせるし日常の中にある異常性が際立ってる。
原題が『Good Boy』なのも「もしかしてこいつ本当にただ犬の着ぐるみ着てる人間を飼ってるだけのいいやつなのか?」とミスリードを誘って楽しめた。
フランクのとある言葉で最高の時間が最悪の時間に変わるシークエンスがとても良かった。
終盤がちょっと物足りない印象はあるけど、かといってあそこで定型的な逃げた主人公を殺そうと追いかける異常者の展開をやられてもなぁという感じなのであれはあれでアリなのかもしれない。
あとラストシーンとか結構好み。