すごろく五六

犬人間のすごろく五六のネタバレレビュー・内容・結末

犬人間(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

犬人間

マッチングアプリで知り合った大富豪・イケメン・シャイ・家事能力高しと言う高スペック男・クリスチャン。
完璧超人のクリスチャンに浮かれるシグリッドだったが、彼は家で”犬”飼っていた。
その”犬”は、ただの犬ではなく着ぐるみを着たおっさんだった!!!
果たして、激ヤバイケメンとマッチングしてしまったシグリッドの運命やいかに!!


完璧超人のイケメンが、犬の着ぐるみを着たおっさんを「僕の犬です」と言い張るシュールとホラーの絶妙なバランスが良い塩梅のサイコホラー映画。
兎に角、開始から40分くらいは先が全く読めず、静寂の中の不穏でハラハラが止まらん。

映像の美しさ、クリスチャンの完璧な顔面、フランクの犬っぷりに圧倒されたので最後まで先が読めなくて楽しかった。
とりあえず、シグリッドが不憫。

終盤のお仕置きタイムでは、クリスチャンの育ちの良さが滲み出ており、絶対にやばいお仕置き(流血スプラッタ系)が来ると思って身構えていると「あ、その程度なんだ」程度の優しいお仕置きで笑っちゃったわ。
映画サイコパス史上、一番優しいまであるぞ、クリスチャン。
個人的にはフランクもぶっ飛んでて欲しかったけど、そこは好みとと言う事で。

調理シーンで始まり、調理シーンで終わる流れがとても好み。
しかし、この衝撃的なオチ……..このオチで、細かい事とか全部吹き飛ぶ。
鬼か、この監督。
エンドロールに入った瞬間「グ、グッボーイ…….」ってなっちゃったよ。

監督はノルウェーのヴィルヤル・ボー。
これが初の長編作品らしいので、次回作にも期待大。
クリスチャン役のガルド・ロッケが凄まじく、笑顔なのに狂気が滲み出てて素晴らしかった。
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