大胆なワンシチュエーション
高級マンションで見つかる死体。
第一発見者は、このマンションが事故物件になることを恐れ、死体を他の住民へなすりつける。
その住民もまた、事故物件になることを嫌い、押し付ける。
屍のなすりつけ合い。
絡れ、拗れ、四十四。
以下ネタバレを含みます。
香港コメディがあまり合わずで、(ユーモアがわかりやす過ぎるから?)完全には乗り切れなかったけど、なかなかにエグい角度からのコメディ。
マンションのワンフロア。だけでなく、巨大なワンシチュものとして、屋上、窓の外をふんだんに利用して飽きさせない。
中弛みこそ感じさせなかったものの、薄味のコメディと、鮮やかではないやり口にカタルシスは感じず。死体を扱う体やから、途中で首もげたり、血が止まらんくなったりとか、そんなブラックコメディ欲しかったけど、あの終わり方なら仕方ない。
四十四の正体。
《馬鹿げたことでも、つられると皆んながやる。》
アジアン映画祭にて。
p.s. 色んな国の映画をアジアン映画祭で鑑賞していると、色んな配給会社のイントロムービーが楽しいこと!