Koshii

四十四にして死屍死すのKoshiiのレビュー・感想・評価

四十四にして死屍死す(2023年製作の映画)
3.7
大胆なワンシチュエーション

高級マンションで見つかる死体。
第一発見者は、このマンションが事故物件になることを恐れ、死体を他の住民へなすりつける。

その住民もまた、事故物件になることを嫌い、押し付ける。
屍のなすりつけ合い。

絡れ、拗れ、四十四。


以下ネタバレを含みます。









香港コメディがあまり合わずで、(ユーモアがわかりやす過ぎるから?)完全には乗り切れなかったけど、なかなかにエグい角度からのコメディ。

マンションのワンフロア。だけでなく、巨大なワンシチュものとして、屋上、窓の外をふんだんに利用して飽きさせない。


中弛みこそ感じさせなかったものの、薄味のコメディと、鮮やかではないやり口にカタルシスは感じず。死体を扱う体やから、途中で首もげたり、血が止まらんくなったりとか、そんなブラックコメディ欲しかったけど、あの終わり方なら仕方ない。

四十四の正体。


《馬鹿げたことでも、つられると皆んながやる。》

アジアン映画祭にて。

p.s. 色んな国の映画をアジアン映画祭で鑑賞していると、色んな配給会社のイントロムービーが楽しいこと!
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