これは、黒の授業。
高校卒業式の夜、3人は、あるゲームを始める。
俺たちの証明のために、秘密を交換しよう。
でもそれは、誰も知らない奥底の秘密であること。
このゲームが悪の聖域の入り口であることも知らず、3人は語らう。
善とは何か。悪とは何か。
この作品は強烈インパクトを残し、問い詰める。
《恐怖を理解する。悪を理解する。》
以下、ネタバレを含みます。
卒業式の夜という浮ついた、歪な熱を孕む夜。彼らは語らう。飲尿の契り。生々しい、告白。
悪が露呈し始める。それは虚構。小さな本当の悪が、ドス黒い悪に飲み込まれる。
印象に残ったセリフ。
警官「善人と悪人の比率ってどれくらいだと思う?」
婦警「半々くらい?」
警官「1割、1割。残りは半端な人間ばかり。時と場合によって善悪を変える。半端な善人は悪を見ないふりして生きている。」
パンチの効いた警官も、半端な人間。面倒を避けてヤクザに高校生を渡す。
キャラクターがとても立っていて、引き込まれる。強烈なコメディ。指切りコメディ。
垂涎の指切りショー。
終わり方がとても好きで、スッキリとした顔つきで現場を去るワン。一夜で生まれ変わる。
メモ
1.猿、2.善人、3.悪人 三部構成。
インタビー
最後にどうなったかは、想像に任せるが、善と悪で括られるようなものではないと思っている。
アジアン映画祭にて