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本日公休のruiのレビュー・感想・評価

本日公休(2023年製作の映画)
3.6
台湾行きのエバー航空フライト上で鑑賞。

40年間床屋を営む阿蕊(アールイ)は、出会いや別れを多く経験してきた。ある日、常連から自宅まで髪を切りに来て欲しい連絡を受け、店に「本日公休」の札を掲げて出かける。監督傅天余(フー・ティエンユー)のお母さんの実話をベースにしているとのこと。

台湾オバさん版海街diaryという紹介文も見かけた。そこまで似ていないと思うけど、淡々とした内容を通して、いずれも人生や人間関係、親子関係などについて考えるきっかけにはなった。

傅孟柏(フー・モンボー)と方志友(ファン・ジーヨウ)がお互い不器用ながらも思い合う点が良かった。林柏宏(リン・ボーホン)が『此時此刻』同様、モテそうな美容師で面白い。あと陳柏霖(チェン・ボーリン)の自然派っぽい感じもハマっている。

お金や利益だけに目を向けるのでなく、ひとつひとつの人との縁を大切にする重要さが伝わる。「車は中古でいい」ことから再婚を仄めかしたり、「人生は車の運転と同じ。まっすぐ行けばうまくいく」と言った比喩も分かりやすかった。
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