唯

イルマーレの唯のレビュー・感想・評価

イルマーレ(2006年製作の映画)
1.3
リモートでも電話でもなく、手紙のみで交わされる想像のデートはロマンティック。
会ったことも無く、顔も知らない相手と育む恋に一度は憧れるし、文通相手が欲しくなる。

だけども。
ケイトなんなん、っていう。

アレックスは、4年もの間に亘ってケイトを一途に誠実に想い続ける。待ち続ける。
対してのケイト。アレックスとは会えなさそうとあっさり諦めては目の前に居た元彼とヨリを戻す始末。
女医として優秀ではあるのだろうけれど、常に男が居ないと駄目なタイプじゃん。
孤高を気取って淋しさ纏っていながら一番強かな女だわ、もう。
モーガンも不憫でならん。

諦めずに信じて待ち続けることは一番の愛だし、それを体現してくれたアレックスには拍手。
ケイトは、アレックスの仕事が忙しくなったりすると他の男の所へほいっと行ってしまいそうなので、アレックスには他の素敵な女性をお勧めしたい。

珍しく酷評してしまったけれど、もっと綺麗に言えば、運命の糸で結ばれている2人なら必ず巡り逢える。
でも、会える時に必死になって会っておかないといけないし、その糸を自ら手繰り寄せてぎゅっと掴んでおかないと。

誰かと時を紡ぐことは、相手とその人の大切な人を繋ぐことでもある。

2年というタイムラグは、待つことに於ける現実的なラインだよね。
唯