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イルマーレのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

イルマーレ(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃とても好きだった映画で、突然ふと思い出したので久しぶりに鑑賞しました。
結末を知っていると序盤から少し鳥肌が立ち、ケイトがそれに気づいていない残酷さも観ているこちら側だけがわかるのが良かったです。
2年越しの文通でのシーンも終始ワクワクして、時空を越えた二人の会話シーンの映像もその場で実際にいるかのような演出がそれぞれの気持ちを想像出来て素敵でした。
少しずつわかっていくお互いの事や、アレックスだけがケイトを一方的に知っていて近づくのも、アレックスの高揚する気持ちやドキドキが伝わってきて良かったです。
電話やレストランのシーンは結末を知っていると余計に切なくなり、何度目だからこそ感じられるものがあり楽しめました。
偶然か必然か弟の会社に行ったことによりアレックスの死を知った時のケイトの表情が、真正面からのアングルでシンプルな魅せ方なのが更に引き立てていて、これまでの事に気づくような表情やただただ悲しむ表情に心が苦しくなりました。
それからのポストの前でただただ切望する場面やアレックスが行きそうになる場面では、ケイトの痛切の思いが伝わってきて感情移入して泣いてしまう程でした。
ただラストではちゃんとアレックスが信じて待ち、ちゃんと二人が出会えたのが心からとてもホッとできて良かったです。
不思議な話だけど不思議と違和感が無い、素敵な作品でした!
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